Mao no hajimekata. 2. Paperback Shinsho

なんというかピカレスク国盗り物語というに相応しい。主人公は超一流には違わないが、戦闘が得意とは言えない。英雄級なぞ搦め手無しでは無理だし、一流相手も苦しい。知識と知恵と策謀。それで相手を罠にかけるを繰り返す。魔術師として相対するだけのなら一流あるかないか程度ではないか。一巻の感想では、老練の魔術師と書いたが。今回は策謀や洗脳の果てで不具合が生じ、仲間が大量に離反する憂き目に遭う。だが魔王オウルのスランプ期にもかかわらず、やはり若造の自分探しとは違うのだ。今回は側近中の側近の愛弟子と使い魔に冷や水を浴びせられて復調の兆しで終わるのだがやはり格好いい。英雄王の下し方といい、完全に悪役その物ではあるが(いや悪役だけど)、その自我の貫き方が心地よい。ある意味で信長や秀吉に始皇帝やナポレオン・ジンギスカンのような、英雄ではあるのだがあまり手放しで全肯定出来ない存在。願わくば最終巻や後日談も含めて作品を販売して欲しい。

マンガ読んだあとに、小説読んでます。エロシーンが、多いのですが、内容的にくどい様に思えます。もう少し、少なくするか、内容の吟味お願いしたいです。

笑うヤカン、というペンネームから、分かる人は分かるように、ウィザードリィの影響を色濃く受けている作品。二巻では作中の商店や町の成り立ちなど、よりその反映がされているようだった。内容はストーリーがかなり大きく進み、エロとの割合は半々ぐらいだろうか。英雄王ウォルフディールの下りが非常に心震えた。

webの時から読んでますが、絵と追加分があるので書籍版を買っても損は無いと思います。このまま打ち切りにならずに、完結・外伝掲載をしていただきたいです。

2巻になり登場人物が多くなり誰が誰だかわからなくなりつつなります(ここら辺であれっ！？面白くなくなってきたという感想)そして3巻へ続きます